反りの問題も解決! SUS304筐体用パンチング
2015年10月16日
材質:SUS304
板厚:1.5t
パンチング仕様:φ11.5×P14
本件は、屋外使用向け筐体という事で、さびにくいSUS304を使用しております。
お取引先様にて、筐体に組み上げた後、さらに塗装を施して使用されるそうです。
一般的にパンチングメタルは、
1.粘りが強い材質
2.厚い板厚
3.高い開孔率
4.広い縁取り(孔の無い部分)
いずれかの条件にあてはまる場合は反りが発生しやすくなります。
こちらの案件は、
1.SUS304であるため、材質としては粘りが強い
2.板厚1.5㎜のため、比較的板厚が厚い
3.開孔率61.1%と、非常に開孔率が高い
4.部分パンチングのため、孔の無い部分が広い
と、4つの条件いずれにも合致しております。
そのため、当初お客様での試作段階では、部分パンチングのよる歪みの発生が抑制できず、筐体として組み上げても本体が歪んでしまい、
使用が困難な事案でしたが、弊社にてパンチングを行いレベラー加工(平坦矯正)を行うことで歪みも解消しました。
おかげさまで、これまでに数百台を定期的に製作しております。
また、この筐体はH寸法が1400㎜を超える異形パンチングですが、
材料寸法で5巾(1524㎜)加工が可能なタレパンで加工を行っているため、基本設計を変えることなく現在に至っています。